受験生時代に私もTACの講座を受講していましたが、テキスト、講師、講座内容、どれも質が高く分かりやすかったです。特に、2次試験対策は、内容と質が充実しているのでオススメです。
教室授業を希望するならTACの一択です。他にも、Web通信やDVD講座など幅広く講座が用意されています。
TACの講座に興味のある方に、無料で資料請求や体験講座の受講が可能。試験の概要や勉強の進め方を把握するのにも役立ちます。
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「運営管理って範囲が広すぎて、何から手をつければいいか分からない…」
中小企業診断士の1次試験で、そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
運営管理(オペレーション・マネジメント) は、生産現場や店舗運営に関する知識が問われる科目で、2次試験との関連も深い最重要科目のひとつです。
科目合格率は平均17.9%と決して高くはありませんが、正しい勉強法を実践すれば得点源にできる科目でもあります。
私も最初は要領がつかめず、1回目・2回目の受験では50〜56点という結果でした。しかし繰り返し学習を徹底した3回目の試験では83点を取ることができました。
本記事では、5年かけて合格した経験をもとに、運営管理の実践的で効率よい勉強法をお伝えします。独学・通信講座どちらの方にも役立つ内容です。
平均合格率:17.9%(直近8年)
2次試験との関連:事例Ⅱ/Ⅲ
多くの受験生が勉強していて一番楽しい科目。
企業経営の現場で必要となる、生産管理や店舗・販売管理の知識が問われます。2次試験でも出題される内容なので、具体的な現場をイメージした深い理解と応用力が求められます。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分 |
| 配点 | 100点満点 |
| 問題数 | 40~43問ほど |
| 試験日 | 1日目 4科目目 |
試験時間は90分、問題数が40~43問ほどなので、1問当たり約2分ほどで解く必要があります。1日目の最後の科目ということもあり集中力の維持が肝心です。
出題範囲は大きく分け、以下の2分野です。
以下は、令和6年度の1次試験案内に記載されている、試験範囲です。


過去7年間の運営管理の科目合格率は、8%~25%とかなり振れ幅があります。この科目に限った話ではないですが、年によって難易度が乱高下します。

必要な勉強時間は、人によりますが120時間ほどと言われています。科目合格率が低い年だと一桁なので難しい科目と言えます。
以下で解説しますが、2次試験との関連も強い科目なので、時間をかけて勉強する必要があります。
運営管理は「難しい」と言われることがありますが、その理由は主に以下の3つです。
運営管理の出題範囲は「生産管理」と「店舗・販売管理」の大きく2分野にわたります。さらに、それぞれの中に多数の論点が存在します。
7科目ある1次試験の中でも最大クラスの暗記量が求められるため、「覚えても覚えても終わらない」という感覚を持つ受験生は多いです。
過去7年間の科目合格率は8%〜25%と、年によって大きく異なります。易しい年と難しい年の差が激しく、「しっかり勉強したのに合格できなかった」というケースも珍しくありません。
難しい年は単純な用語の暗記だけでは対応できず、深い理解と応用力が試される問題が増えます。
多くの暗記科目は1次試験さえ通過すればいい側面がありますが、運営管理は2次試験の事例Ⅱ・事例Ⅲで必ず問われる内容を含んでいます。
そのため、表面的な暗記だけでなく、現場レベルでの理解が求められるという点で難しさがあります。
難しいと感じる理由は「勉強量と深さが必要」ということですが、裏を返せば勉強した分だけ確実に点数が伸びる科目です。生産現場や実際の店舗をイメージしながら学べるため、他の暗記科目と比べて知識が定着しやすいという側面もあります。
「難しい」と構えすぎず、まずは過去問から着手して出題傾向をつかむことが、運営管理攻略の第一歩です。
2次試験の事例Ⅱ(マーケティング・流通)、事例Ⅲ(生産・技術)に、運営管理の論点が出題されます。
2次試験では、直接用語の意味を問われるような問題は出ませんが、運営管理の知識を前提とした解答を求められます。
例えば、
解答として、運営管理の知識を前提とした診断・助言を行い解答文を構成する必要があります。解答文を構成するためには、運営管理のさまざまな知識が求められることになります。
独学の方も予備校受講者も同じく、私も実践していた効率的な勉強法を紹介したいと思います。予備校を受講する方も、大まかな勉強のスケジュールは予備校の講義に従いますが、普段の勉強(特にアウトプット)は独学の場合と変わりません。
運営管理は勉強していると、自分の会社での実務との関連も多く、店舗管理などは実際に自分の目で確かめることもできるので、具体的なイメージがしやすく勉強が楽しい科目です。
特に店舗管理などは、実際にコンビニやスーパーへ行った際に、店舗設計や陳列方法などを目で見ることができるので、知識と紐付けることで具体的なイメージが残り暗記しやすかったです。
1次試験の内容は、暗記科目なので勉強すればしただけ得点に現れやすい印象です。ただし、試験範囲が膨大なので、最初に勉強した細かい論点がすぐに頭から抜けていってしまいました。
そこで重要なのが繰り返しの学習です。
演習問題(TACスピード問題集など)は、時間に余裕がなければ過去問優先をおすすめします。私は過去問しかやりませんでした。ただでさえ1年分の問題量が多いので、問題を解き、不明点の再学習でかなりの時間が掛かります。
私は1次試験を3回受験していますが、1・2回目はこの繰り返しがおろそかになり中途半端な点しか取れませんでしたが、3回目に気合いを入れ直し繰り返し学習を実践することで、1次試験の中で最高点を取ることができました。
運営管理には図表問題や計算問題があります。
覚える公式や図表は多くなく、計算も簡単(財務会計と比べると)なので、確実に解答できるようにしましょう。
特に、計算問題は毎年数問は出題されます。私の場合、確実に解けるよう試験の2か月前くらいから計算問題だけ集中して繰り返し解き、確実に得点できるようにしていました。
テキストを読むだけや、公式を書き写すだけでは覚えません。繰り返し問題を解いて覚えましょう。過去問や問題集でも良いので、何回も問題を解くことで記憶が定着していきます。
独学の方も予備校受講者も同じくですが、インプットとアウトプットを繰り返すことで、対応力を高め知識を定着させることが大事になってきます。
運営管理の学習で最も効果的だと感じたのが、日常生活の「現場」と知識を結びつける習慣です。他の試験科目にはほとんどない、運営管理ならではの勉強法です。
試験範囲が膨大な運営管理は、テキストを読むだけでは記憶の定着が難しく、勉強した内容がすぐに頭から抜けてしまいがちです。しかし「実際に目で見た体験」と知識を結びつけると、記憶が格段に定着しやすくなります。
これはよく「エピソード記憶」と呼ばれる効果で、単なる用語の暗記より、具体的な場面とセットで記憶したほうが脳に残りやすいという原理に基づいています。
普段の買い物をそのまま学習の場にできます。意識するだけでよいので、追加の時間はかかりません。
| 棚の商品配置 | ゴールデンゾーン・フェイシング・プラノグラム |
|---|---|
| 入口から奥への動線 | 主通路・副通路・ゾーニング |
| レジでのバーコード読み取り | POS・JANコード・EOS |
| 売れ筋・定番・季節商品の配置 | 単品管理・マーチャンダイジング |
| 冷蔵・冷凍・常温の棚の配置 | 温度帯管理・物流管理 |
コンビニに行くたびに「この陳列はゴールデンゾーンを意識しているな」「POSで売上データを取って自動発注しているんだろう」と考えるだけで、自然に知識が定着していきます。
私自身、勉強していた頃はスーパーに行くたびに棚の構造を観察するのが習慣になりました。気づいたら店舗管理の論点はほとんど過去問でも迷わなくなっていました。
製造業や物流業に携わっている方は、自分の職場がそのまま学習の場になります。そうでない方も、見学機会やニュース・動画を活用できます。
| 工場の設備配置 | 製品別レイアウト・工程別レイアウト・U字ライン |
|---|---|
| 作業の流れを図にする | 工程分析・フロープロセスチャート |
| 「ちょうど必要なときに届く」仕組み | JIT・かんばん方式 |
| 製品の不良率・品質検査 | QC7つ道具・管理図 |
| 「この作業、無駄じゃないか?」と感じる場面 | IE・動作研究・時間研究 |
現場と紐づける学習は、移動中や休憩中などの隙間時間にも実践できます。
運営管理は、試験範囲が生産現場・店舗・物流と「現実の世界」に直結しているからこそ、この「現場紐づけ学習」が非常に有効に機能します。机に向かう勉強時間が限られている働きながら受験する方にとっても、日常生活をそのまま学習の場に変えられるこの方法は特に効果的です。
運営管理の必要勉強時間は120時間程度が目安とされています。ただし、もともと製造業や流通業の実務経験がある方は理解が早く、それ以下でも対応できる場合があります。
試験本番(7月)を基準に、6〜8ヶ月前から学習を開始するケースを想定しています。
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| インプット期 | 試験6〜4ヶ月前(1月〜3月ごろ) 約40時間 テキストで全範囲をインプット。生産管理→店舗管理の順に読み進める。難解な箇所は飛ばしてOK |
| アウトプット期① | 試験4〜2ヶ月前(3月〜5月ごろ) 約50時間 過去問(直近5年分)を年度別に解く。間違えた問題・曖昧な論点をテキストで確認し再インプット |
| アウトプット期② | 試験2ヶ月前〜1ヶ月前(5月〜6月ごろ) 約20時間 過去問の2〜3周目。計算問題を集中的に演習。頻出論点を重点的に繰り返す |
| 直前期 | 試験1ヶ月前〜本番(6月〜7月) 約10時間 苦手論点の最終確認。過去問の間違い箇所のみ再確認。本番を意識して時間を計って解く |
私の場合: 3回目の受験(83点)では、アウトプット期に特に時間をかけました。過去問は5年分を3周以上こなし、計算問題は試験2ヶ月前から毎日少しずつ繰り返すようにしていました。
働きながら受験する方は、1日に取れる時間も限られます。目安として参考にしてください。
| パターン | 学習時間 | 120時間到達までの期間 |
|---|---|---|
| 平日1時間+休日3時間 | 1.4時間 / 日 約10時間 / 週 | 約3ヶ月 |
| 平日1時間+休日5時間 | 1.9時間 / 日 約13時間 / 週 | 約2.5ヶ月 |
| 平日2時間+休日5時間 | 2.6時間 / 日 約18時間 / 週 | 約1.5ヶ月 |
1次試験は7科目あるため、運営管理だけに集中するわけにはいきません。他科目とのバランスを見ながら、少なくとも試験4〜5ヶ月前には運営管理の学習を始めることをおすすめします。
運営管理の試験範囲は広いですが、繰り返し出題される頻出論点は絞られています。まず以下の論点から優先的に押さえることで、効率よく得点を積み上げることができます。
以下はあくまで論点・用語レベルの整理です。試験では用語の意味だけでなく、その背景や使いどころまで問われます。過去問での演習と合わせて使うことで、はじめて得点につながります。
各論点のより詳しい解説は、以下の個別記事も参考にしてください。
運営管理を独学で勉強する方に、おすすめのテキストと過去問題集を紹介したいと思います。
TAC出版のスピードテキスト、通称「スピテキ」。多くの書店で扱われている人気の参考書です。
科目別になっており体系的に学ぶことができます。論点毎に過去の試験の出題傾向も分析されていて、メリハリを付けた学習ができます。
過去問題集は、「論点別」と「年度別」にまとまっているもの2種類があります。好みで選べば良いと思います。
ちなみに、過去問は中小企業診断協会のホームページからもダウンロードが可能です(問題だけ、解説はなし)。実際の試験問題用紙に書き込んで解きたいという方は、問題をダウンロード印刷し繰り返し利用が可能です。
私は、タブレットに10年分くらいダウンロードして持ち歩き、外に出たときにいつでも問題が解けるようにしていました。
過去10年分の過去問が各科目で論点別に掲載されています。問題毎に出題頻度が記載されているので、苦手な論点や頻出論点を集中して効率よく解くことが可能です。
こちらはTAC出版の過去問。過去5年分が年度別に掲載されます。TACでデータリサーチによる正当率が記載されています。
「運営管理がどうしても苦手」「独学では理解が追いつかない」という方には、予備校や通信講座の活用も選択肢のひとつです。
費用をできるだけ抑えたい方には科目別での受講が可能な講座もあります。7科目すべてを申し込む必要はなく、運営管理1科目だけを集中して受講することができます。
以下では、中小企業診断士の受験対策として実績のある主な予備校・通信講座を紹介します。各社の特徴を押さえて、自分の学習スタイルに合ったものを選びましょう。
形式:教室講座・Web通信・DVD/運営:TAC株式会社
中小企業診断士の予備校として最大手。受験生時代に実際に通っていましたが、テキストの質が高く長年の実績と豊富なデータに基づいた教材が強みです。スピードテキスト・スピード問題集との連動性が高く、独学と並行して利用もしやすいです。
講師の解説も分かりやすかったです。
運営管理の科目別受講も可能で、教室通学を希望する場合はTACの一択と言っても過言ではありません。教室授業のほかにWeb通信やDVD講座も選べるため、働きながら受験する方でもスケジュールに合わせて受講できます。
\ 無料体験講座、資料請求はコチラ /
形式:Web通信/運営:KIYOラーニング株式会社
スマートフォンやタブレットで完結するオンライン通信講座。移動時間や隙間時間を使って学習できるため、働きながら受験する方に人気があります。
費用がTACなどの大手予備校と比べて大幅に安く、コスパに優れているのが特徴。
運営管理の科目別受講可能で、映像講義・テキスト・問題集・模試がアプリひとつで完結するため、教材の持ち運びが不要な点も魅力です。
\ 講座の詳細、無料体験や資料請求はコチラ /
形式:Web通信/運営:株式会社アガルート
内容と費用のバランスがよいのが「アガルート」です。
オンライン通信講座のみですが、運営管理の科目別受講が可能で、テキストも紙とデジタル両方ついてきて、デジタルのテキスト上にマーカーを引くこともでき、使い勝手が良いのが特徴です。
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予備校・通信講座を選ぶ際は、以下の観点で比較するとよいでしょう。
選び方のポイント
| 学習スタイル | 教室で受けたい?スマホで隙間時間に?自宅でじっくり? |
|---|---|
| 費用 | 全科目か科目別か。独学テキスト+苦手科目だけ受講という組み合わせも有効 |
| 2次試験対策 | 運営管理は2次試験にも直結するため、2次対策まで含む講座かを確認 |
| 無料体験・資料請求 | 各社とも無料で体験できる。実際に講義の雰囲気を確かめてから決めるのがおすすめ |
独学で進めている方も、運営管理1科目だけ通信講座を活用するという使い方は費用対効果が高くおすすめです。苦手論点を講師の解説で整理するだけで、過去問の得点が一気に安定することがあります。
詳しい比較は、以下記事でまとめています

可能です。
ただし、テキストと過去問をセットで徹底的に活用することが前提になります。運営管理は暗記科目の側面が強く、良質な参考書(スピードテキストなど)と過去問集があれば、独学でも十分に対応できます。
ただし、どうしても理解が追いつかない論点が出てきた場合は、科目別の通信講座や動画解説を補助的に活用するのも有効です。
試験本番の4〜6ヶ月前が目安です。試験は例年7月に行われるため、1月〜3月ごろから着手するのが一般的です。
ただし、運営管理は2次試験(10月)とも関連が深いため、1次試験合格後も知識を保持・深化させることを意識しておくとよいでしょう。複数科目を並行して学習する場合は、比較的イメージしやすい運営管理を早めに取り組み、難解な経済学・財務会計などと組み合わせてスケジュールを組むと効率的です。
直近5年分を最低3周することを推奨します。私自身もこの方法で83点を取ることができました。
1周目は「現状の実力確認と論点の把握」、2周目は「間違えた問題の徹底的な再インプット」、3周目は「スピードと正確性の仕上げ」という目的を持って取り組むと効果的です。
時間に余裕があれば、「過去問完全マスター」(10年分・論点別)も使うと網羅性が上がります。
大丈夫です。運営管理の計算問題は、財務会計と比べると使う公式の数も少なく、計算自体も複雑ではありません。
押さえるべき計算の種類も限られています。
これらは繰り返し問題を解くだけで確実に身につきます。試験の2ヶ月前から計算問題だけをまとめて集中演習する時間を作ると、本番で安定して得点できるようになります。
十分に可能です。
運営管理は現場のイメージと結びつけやすく、隙間時間の学習にも向いています。例えば、コンビニやスーパーに立ち寄ったときに「この陳列はゴールデンゾーンを意識しているな」「このPOSの仕組みはEOSと連携しているんだろう」と考えるだけでも、知識の定着に役立ちます。
日常生活と結びつけながら勉強できるという点で、他の科目との並行学習に向いている科目と言えます。
2次試験の事例Ⅱ(マーケティング・流通)と事例Ⅲ(生産・技術)で直接問われます。
1次試験では「用語の定義を知っているか」が問われますが、2次試験では「その知識を使って企業の問題点を診断し、改善策を提言できるか」が問われます。運営管理で学ぶ生産管理・在庫管理・設備レイアウト・店舗管理の知識は、事例Ⅲの解答の根拠として不可欠です。
1次試験の勉強中から「この論点が実際の現場でどう使われるか」を意識しておくことで、2次試験対策もスムーズに進みます。
運営管理は試験範囲こそ広いですが、正しい勉強法を実践すれば得点源にできる科目です。
本記事で紹介した勉強法のポイントをまとめます。
私自身、1・2回目の受験では繰り返し学習が足りず伸び悩みましたが、3回目で徹底したことで83点を取ることができました。合格への近道は、地道な繰り返しの中にあります。
まずはテキストと過去問を手元に揃えて、今日から1問でも解いてみましょう。最初の一歩が合格への第一歩です。
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