中小企業診断士【経済学・経済政策】の効率的な勉強法まとめ

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中小企業診断士の一次試験の科目「経済学・経済政策」は、2次試験と無関連で暗記科目で比較的高得点が狙いやすい科目です。

ただし、大学等で経済学について学んだことがない人にとっては難しい内容の理論も多く、数式やグラフが多く出るため苦手に思う方も多くいると思います。

私も経済学について深く触れたことがなかったため、「経済学・経済政策」の勉強を始めたばかりの頃は、以下のように感じていました。

  • そもそも経済学ってなに?
  • 理論のイメージができなく頭に入ってこない

最初は、グラフや理論を暗記することができずに苦労しましたが、自分の手を動かすことでグラフをイメージ化し理論や数式と紐付けて覚えることで知識の定着を図ることができました。

私はとにかく自分の手を動かすことで、内容のイメージと知識の定着をはかり、1年目に科目合格することができました。

ここでは、経済学・経済政策の試験内容や難易度、効率良い勉強法を紹介したいと思います。

2次試験と無関連ということで、あまり深追いはせず効率よく暗記し合格点を目指すのが良いと思います。

中小企業診断士試験の合格率や科目別の特徴は、別記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください。

目次

経済学・経済政策の内容と難易度

経済学・経済政策の特徴

平均合格率:20.0%(直近6年)
2次試験との関連:無関連

  • グラフの読み取り問題が多い
  • 計算問題は少ない

マクロ経済学、ミクロ経済学の内容が出題されます。証券アナリスト試験や公認会計士試験の経済学と比べると難易度は低くなります。中小企業診断士試験では計算問題は少なく(微分の公式が出るくらい)。グラフを見て解く問題が多く出題されるのも特徴です。

試験概要・出題範囲

項目概要
試験時間60分
配点100点満点
問題数25問ほど
試験日1日目 1科目目

試験時間は60分、問題数が25問ほどなので、1問当たり約2分半ほどで解く必要があります。問題数が少ないので1問当たりの配点が高く、ケアレスミスや簡単な問題の取りこぼしが命取りです。

出題範囲は大きく分け、以下の3分野です。

  • マクロ経済学(為替市場、国際収支、雇用・物価動向など)
  • ミクロ経済学(需要・供給、市場メカニズムなど)

以下は、令和6年度の1次試験案内に記載されている、試験範囲です。

出展:中小企業診断協会

科目合格率・難易度・勉強時間

過去6年間の経済学・経済政策の科目合格率は、平均20%ほどと他の科目と比べると取りやすい科目です。ただし、令和4年度は10.5%と低く油断は禁物です。

経済学・経済政策 科目合格率
2023年(R5)
13.1%
2022年(R4)
10.5%
2021年(R3)
21.0%
2020年(R2)
23.4%
2019年(R1)
25.7%
2018年(H30)
26.4%
  • 科目合格率に試験合格者は含まない

必要な勉強時間は、人によりますが100時間ほどと言われています。2次試験とは関連がないので、あまり時間をかけすぎず効率良い勉強がおすすめです。

2次試験との関連

「経済学・経済政策」は、2次試験と無関連です。

2年計画で合格を目指す方は、「経済学・経済政策」は暗記科目かつ2次試験無関連なので1年目で合格を目指すのが良いと思います。

経済学・経済政策の効率的な勉強法

独学の方も予備校受講者も同じく、私も実践していた効率的な勉強法を紹介したいと思います。予備校を受講する方も、大まかな勉強のスケジュールは予備校の講義に従いますが、普段の勉強(特にアウトプット)は独学の場合と変わりません。

効率的な勉強法とは

「経済学・経済政策」の特徴は、グラフの読み取り問題が多い点です。

私も経済学の知識はもともと無く、理論の理解に苦労しました。理論をイメージとして覚えるために、グラフをノートにひたすら書きました

自分の手を動かし作図することで、文字だけを読むよりイメージが頭に残り、知識が定着しやすかったです。また、数式も基本グラフとセットで覚えると、数式の意味を理解しやすいです。

グラフとセットで数式の意味を理解すると、単純に公式を暗記するより覚えやすいです。

最初は、普段触れない経済学の理論が頭に入らず、過去問を解いても得点が上がりませんでした。グラフをノートに書くようになってから、イメージとして覚えることができ得点がアップしていきました。

経済学・経済政策の効率的な勉強法
  • 参考書・テキストで大まかな知識をインプット
  • グラフをノートに作図する(理論と数式を紐付けて覚える)
  • 過去問・演習問題でアウトプット
  • 分からない点を解説やテキストで再インプット
  • 過去問・演習問題でアウトプット(過去問は最低でも過去5年を3周する)
  • ・・繰り返し・・

演習問題(TACスピード問題集など)は、時間に余裕がなければ過去問優先が良いと思います。私は過去問しかやらなかったです。

経済学・経済政策の頻出論点とは

「経済学・経済政策」の頻出論点を以下の記事でまとめています。

が、ここで紹介している内容はあくまで用語レベル、これだけ覚えても問題は解けません。過去問学習が必須の科目で、より深い論点の知識定着が求められます。

おすすめのテキスト・過去問題集

「経済学・経済政策」を独学で勉強する方に、おすすめのテキストと過去問題集を紹介したいと思います。

テキスト

TAC出版のスピードテキスト、通称「スピテキ」。多くの書店で扱われている人気の参考書です。

科目別になっており体系的に学ぶことができます。論点毎に過去の試験の出題傾向も分析されていて、メリハリを付けた学習ができます。

過去問題集

過去問題集は、「論点別」と「年度別」にまとまっているもの2種類があります。好みで選べば良いと思います。

ちなみに、過去問は中小企業診断協会のホームページからもダウンロードが可能です(問題だけ、解説はなし)。実際の試験問題用紙に書き込んで解きたいという方は、問題をダウンロード印刷し繰り返し利用が可能です。

私は、タブレットに10年分くらいダウンロードして持ち歩き、外に出たときにいつでも問題が解けるようにしていました。

「過去問完全マスター」

過去10年分の過去問が各科目で論点別に掲載されています。問題毎に出題頻度が記載されているので、苦手な論点や頻出論点を集中して効率よく解くことが可能です。

「最速合格のための第1次試験過去問題集(TAC出版)」

こちらはTAC出版の過去問。過去5年分が年度別に掲載されます。TACでデータリサーチによる正当率が記載されています。

「経済学・経済政策」の効率良い勉強法まとめ

中小企業診断士試験の「経済学・経済政策」は、2次試験とは無関連の暗記科目です。

実際にグラフを自分の手を動かし作図し、理論と数式と紐付けて覚えることで、効率良く知識の定着を図ることができました。アウトプットの数を増やし、効率良く勉強するようにしましょう。

中小企業診断士試験の合格率や科目別の特徴は、別記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください。

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