![[運営管理]試験に必須!生産管理方式の必ず覚える要点](https://chushoshindanshi.com/wp-content/uploads/2018/03/IMG_2756-300x195.png)
過去問出題
生産管理方式は、過去6年間(2014年~2019年)の間に11問出題されており、毎年1問は出題される頻出項目。
目次
ジャストインタイム(JIT)生産方式
- 全ての工程が、後工程の要求に合わせて、必要な物を必要なときに必要な量だけ生産する生産方式
トヨタ生産方式の基本思想で、前工程での作り過ぎを防止する狙いがある。これを行うには、最終工程の生産量を平準化する必要がある。(ぶれがあると前工程での滞留、仕掛品増加を生んでしまう)
また、後工程の要請に応じて前工程が生産し、後工程に引き取られることから、プルシステムとも呼ばれる。
JITを行うための必要条件は以下となる。
- 同期化
- 流れ化
- 段取時間短縮
- 小ロット化
- 多能工化
- 平準化生産
- 自働化
同期化 | 生産において分業化した各工程の生産速度、移動時間や、それに対する材料の供給時刻などをすべて一致させ、仕掛品の滞留、工程の遊休などが生じないようにすること。 |
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流れ化 | 1個流し(工程間在庫は1個、1回に1個しか生産しない)を行うこと。 |
平準化生産 | 作業負担を平均化させ、前工程から引き取る部品の種類と量が平均化されるように生産する行為。 |
自動化 | 機械設備の異常時に設備を自働停止させ、問題を顕在化させるシステム。 例えば、問題が発生すると異常を示すランプが点灯する、あんどんと呼ばれる表示板を使い問題を見える化し、不良品を作り続けることを防止する。 |
かんばん方式 | トヨタ生産システムにおいて、プルシステムを実現する際に、かんばんと呼ばれる作業指示票を利用して生産指示、運搬指示をする仕組み。 仕掛けかんばん:生産指示をする 引取かんばん:運搬指示をする |
オーダーエントリー方式
- 生産工程にある製品に顧客のオーダーを引き当て、製品の仕様の選択または変更をする生産方式
車の受注生産に用いられ、標準仕様車を生産ラインで生産し、受注を受けた段階でエンジンやギア、ボディカラーなど仕様変更を行う。
- 短期間で市場の変化に対応可能
- 短期間で個別オーダーに対応することが可能
生産座席予約方式
- 受注時に、製造設備の使用日程・資材の使用予定などにオーダーを割り付け、顧客が要求する納期通りに生産する方式
- 販売、生産部門でリアルタイムに需要と供給を調整可能
- 顧客情報の一元管理が可能
- 迅速な納期確定が可能
- 資材調達を高精度で行うことが可能
整番管理方式
- 製造命令書を発行するときに、その製品に関するすべての加工と組立の指示書を準備し、同一の製造番号をそれぞれに付けて管理を行う方式
個別生産、小ロット生産、月間生産量が少ない品種のロット生産で用いられる。
- 製番により顧客、製品、仕様、納期が分かるので、個別の顧客に対応しやすい
- 設計変更に対応しやすい
追番管理方式
- 生産の計画と実績に追番(累計製造番号)を付け進捗管理をする
連続生産、ロット生産に用いられる。
常備品管理方式
- 材料、部品、製品を常に一定量を在庫として確保しておく方式
調達リードタイムが長い部品や安価で継続的に消費する部材、共通の部品などに用いられる。
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