受験生時代に私もTACの講座を受講していましたが、テキスト、講師、講座内容、どれも質が高く分かりやすかったです。特に、2次試験対策は、内容と質が充実しているのでオススメです。
教室授業を希望するならTACの一択です。他にも、Web通信やDVD講座など幅広く講座が用意されています。
TACの講座に興味のある方に、無料で資料請求や体験講座の受講が可能。試験の概要や勉強の進め方を把握するのにも役立ちます。
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中小企業診断士の1次試験の科目「中小企業経営・中小企業政策」は、国の中小企業政策や国内の中小企業の実態や動向がテーマとなる科目です。
7科目の中でも特に”暗記量が多く・難易度が読めない”厄介な科目です。
科目合格率は年によって一桁台になることもあり、過去には大幅な難易度変動で多くの受験生が苦戦しました。
しかし、勉強の方向性さえ間違えなければ、頻出論点に絞った効率的な学習で合格ラインを狙えます。1次試験3回受験経験のある筆者が、実践した勉強方法と攻略ポイントを詳しく解説します。
まずはこの記事で、正しい勉強の進め方を確認してみてください。
法律改正があったり、最新の中小企業の動向が出題されたりするので、2ヶ年計画を立てている方は最初に科目合格を狙うことをオススメします。
平均合格率:15.1%(直近8年)
2次試験との関連:無関連
その名の通り中小企業の経営や政策について、中小企業白書の内容や中小企業の実態、統計情報が問われる暗記科目です。
毎年、試験の前年度の「中小企業白書」の内容から出題されることから、必ず最新のテキストを用いた学習が必要です。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分 |
| 配点 | 100点満点 |
| 問題数 | 42問ほど |
| 試験日 | 2日目 3科目目 |
試験時間は90分、問題数が42問ほどなので、1問当たり約2分半ほどで解く必要があります。問題数が多く文字量も多く時間的な余裕はほとんどありません。
出題範囲は、大きく分けると3分野になります。
以下の令和6年度の1次試験案内に記載されている通りです。

過去7年間の「中小企業経営・政策」の科目合格率は、平均すると10%台と低く年によっては一桁台も珍しくない難関の科目です。

必要な勉強時間は、人によりますが60時間ほどと言われています。年により難易度の乱高下が激しいので、頻出論点を確実に押さえ足切り(40点以下)回避し効率よい勉強が必要です。
「中小企業経営・政策」は、2次試験と無関連です。
2次試験とは無関連ですが、診断士の実務では中小企業の制度や補助金の活用など、使うことが多い知識が最も詰まった科目かもしれません。
独学の方も予備校受講者も同じく、私も実践していた効率的な勉強方法を紹介したいと思います。予備校を受講する方も、大まかな勉強のスケジュールは予備校の講義に従いますが、普段の勉強(特にアウトプット)は独学の場合と変わりません。
2ヶ年計画で診断士資格の取得を目指している方は、初年度に合格することをオススメします。後述しますが、最新の統計情報からの出題や、法律改正があったりするので、2年目に新たに勉強し直す必要があります。2次試験とも無関連なので初年度に集中的に暗記し科目合格を目指すのが良いと思います。
中小企業の動向など統計情報が多く出題されます。
数字の正誤や年度によるトレンド変化などがあるため、最新の参考書で学習するようにしましょう。
法律は、その支援対象と支援内容がよく問われます。また、「年数」「期間」などの数字も出題されやすく、出題されれば簡単に得点ができるので、集中的に覚えるようにしていました。
経営法務と同じく、法律改正があった場合に高確率で出題されます。
自分で法律改正をニュース等で追いかけるのは困難なので、必ず最新のテキストを使用しましょう。
改正後のはじめての出題は、問題が簡単な傾向があります。年数が経過するほど重箱の隅を突くような難問になります。なので、改正論点は得点源にすることができるため確実に押さえるようにしましょう。
中小企業経営・政策の最大の特徴は、「試験の前年度の中小企業白書から出題される」という点です。白書は毎年4月ごろに公表され、最新の中小企業の動向・課題・政策が網羅されています。
ただし、白書は数百ページに及ぶ大部の報告書です。試験勉強のために全文を読もうとするのは現実的ではありません。ここでは、効率的な活用法をお伝えします。
試験勉強において白書をすべて読む必要はありません。
テキストが白書の重要箇所を整理・要約してくれているため、まずはテキストを軸に学習を進めましょう。白書に直接あたるのは、テキストで理解が深まらなかった箇所の確認や、最新の数字を確認したいときに限定するのが効率的です。
白書にあえて直接あたる場合は、以下の優先順位で読み進めることをオススメします。
試験では統計グラフの数字が変わっているかどうか(増加・減少の傾向)や、数値の大小を問う問題が多く出ます。グラフを読む際は以下の点を意識しましょう。
中小企業白書はPDFで無料公開されています(中小企業庁ウェブサイト)。最新版のURLをブックマークしておくと便利です。
中小企業経営・政策の必要な勉強時間は、一般的に60時間ほどと言われています。ただし、年度によって難易度の乱高下が激しい科目ですので、深追いはせず「頻出論点を確実に押さえ、足切りを回避する」ことを最優先に考えましょう。
以下に、ストレート合格(1年での合格)を目指す場合と、2ヵ年計画で合格を目指す場合のスケジュール例を紹介します。
1次試験は7月上旬に実施されるため、前年の秋〜冬からスタートして約8〜9ヶ月で仕上げるイメージです。中小企業経営・政策は、7科目の中では比較的後半に取り組む科目です。2次試験と無関連なので、他の重要科目(財務会計・企業経営理論など)を優先しながら、直前2ヶ月で集中的に暗記するのが効率的です。
| 時期 | 学習内容 |
| 10〜12月 | テキスト精読(全体像を把握する) |
|---|---|
| 1〜2月 | 頻出論点を中心に過去問を解く |
| 3〜4月 | 直近改正論点を優先し、法律・統計の数字を集中暗記 |
| 5〜6月 | 過去問(年度別)で総仕上げ |
| 試験直前 (6〜7月) | 頻出論点の反復暗記+模試 |
合計学習時間の目安:60時間程度(個人差あり)。直前1〜2ヶ月の集中インプットが最も効果的です。
2ヵ年計画の場合、中小企業経営・政策は必ず初年度に科目合格することを強くオススメします。理由は2つあります。
初年度に科目合格できなかった場合は、2年目の直前期(5〜7月)に最新テキストで改めて仕上げ直す必要があります。この場合も、新しい統計情報と最新の法改正論点を中心に学習を組み直しましょう。
なお、2ヵ年計画で初年度に科目合格した場合は、2年目は受験免除の申請をすることで、他の科目に集中できます(科目合格は3年間有効)。
「中小企業経営・政策」を独学で勉強する方に、おすすめのテキストと過去問題集を紹介したいと思います。
TAC出版のスピードテキスト、通称「スピテキ」。多くの書店で扱われている人気の参考書です。
科目別になっており体系的に学ぶことができます。論点毎に過去の試験の出題傾向も分析されていて、メリハリを付けた学習ができます。
過去問題集は、「論点別」と「年度別」にまとまっているもの2種類があります。好みで選べば良いと思います。
ちなみに、過去問は中小企業診断協会のホームページからもダウンロードが可能です(問題だけ、解説はなし)。実際の試験問題用紙に書き込んで解きたいという方は、問題をダウンロード印刷し繰り返し利用が可能です。
私は、タブレットに10年分くらいダウンロードして持ち歩き、外に出たときにいつでも問題が解けるようにしていました。
過去10年分の過去問が各科目で論点別に掲載されています。問題毎に出題頻度が記載されているので、苦手な論点や頻出論点を集中して効率よく解くことが可能です。
こちらはTAC出版の過去問。過去5年分が年度別に掲載されます。TACでデータリサーチによる正当率が記載されています。
中小企業経営・政策は、独学でも合格できる科目です。一方で、範囲が膨大で白書への対応も必要なため、通信講座の活用が有効なケースもあります。以下の比較表を参考に、自分のスタイルに合った学習方法を選んでください。
| 比較項目 | 独学 | 通信講座 |
| 費用 | 数千円〜(テキスト・過去問代のみ) | 数万円〜(科目別なら比較的安価) |
|---|---|---|
| 学習ペース | 自分でコントロール | カリキュラムに沿って進める |
| 白書対策 | テキストの読み込みが必要 | プロが重要箇所を厳選・解説 |
| 法改正情報 | テキスト改訂版で確認 | 随時フォロー・補足資料あり |
| モチベ管理 | 自己管理が必要 | 講師・コミュニティでサポート |
| 向いている人 | 学習習慣があり時間を作れる人 | 忙しく効率を最優先したい人 |
独学が向いている人
通信講座が向いている人
「中小企業経営・政策」だけが苦手という場合は、科目別受講に対応した通信講座を活用する方法もあります。スタディングやクレアールなど、比較的リーズナブルな科目別講座が揃っています。
形式:教室講座・Web通信・DVD/運営:TAC株式会社
中小企業診断士の予備校として最大手。受験生時代に実際に通っていましたが、テキストの質が高く長年の実績と豊富なデータに基づいた教材が強みです。スピードテキスト・スピード問題集との連動性が高く、独学と並行して利用もしやすいです。
講師の解説も分かりやすかったです。
中小企業経営・政策の科目別受講も可能で、教室通学を希望する場合はTACの一択と言っても過言ではありません。財務会計を強化したい人向けの個別講座や、事例Ⅳ特化の個別講座があるのも特徴です。
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形式:Web通信/運営:KIYOラーニング株式会社
スマートフォンやタブレットで完結するオンライン通信講座。移動時間や隙間時間を使って学習できるため、働きながら受験する方に人気があります。
費用がTACなどの大手予備校と比べて大幅に安く、コスパに優れているのが特徴。
中小企業経営・政策の科目別受講可能で、映像講義・テキスト・問題集・模試がアプリひとつで完結するため、教材の持ち運びが不要な点も魅力です。
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形式:Web通信/運営:株式会社アガルート
内容と費用のバランスがよいのが「アガルート」です。
オンライン通信講座のみですが、中小企業経営・政策の科目別受講が可能で、テキストも紙とデジタル両方ついてきて、デジタルのテキスト上にマーカーを引くこともでき、使い勝手が良いのが特徴です。
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各講座の詳しい費用・カリキュラム・合格実績については、以下の比較記事を参考にしてください。

一般的に60時間ほどと言われています。
ただし、年度によって難易度の乱高下が大きい科目のため、頻出論点に絞った効率的な学習が重要です。深追いし過ぎず、まず「足切り(40点)回避+60点台」を目標にしましょう。
全文を読む必要はありません。
白書は数百ページに及ぶため、最新のテキストや予備校の重要箇所まとめを活用するのが現実的です。白書を参照するなら「第1部(中小企業の動向)」の統計・グラフが最優先です。
初年度の科目合格を狙うことを強くオススメします。
毎年の中小企業白書から出題されるため、2年目になると統計データや法改正内容が変わり、勉強し直しが必要になります。
2次試験とも無関連なので、初年度に集中的に科目合格を狙うのがベストです。
「支援対象」「支援内容」「年数・期間などの数字」の3点セットで法律を整理するのが効果的です。
覚える量が多いので、過去問で頻出の法律から優先順位をつけて取り組みましょう。また、最新のテキストで法改正論点を確認することが得点アップの近道です。
はい、複数の通信講座が、1次試験の科目別受講に対応しています。
中小企業経営・政策だけ苦手という方は、科目別受講で費用を抑えながら集中的に対策することができます。おすすめの予備校・通信講座は本記事でも紹介しています。
中小企業診断士試験の「中小企業経営・政策」は2次試験と無関連の暗記科目ですが、学習の方向性を誤ると時間を浪費しやすい科目でもあります。
重要なのは以下のの3点です。
私は初年度(H30年度)に64点で科目合格できました。頻出論点に絞った効率的な学習で合格ラインは十分狙えます。ぜひこの記事の勉強方法を参考に、試験対策を進めてみてください。
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