[運営管理]生産管理で頻出となる基本用語

生産管理とは

  • 生産管理とは、Q(Quality:品質)、C(Cost:原価)、D(Delivery:納期)に関する最適な管理を行うもの

生産管理の基本用語

生産性

  • 投入量に対する産出量との比率

$$生産性=\frac{産出量}{投入量}$$

産出量 生産量、生産金額
投入量 労働量、投資、設備、原材料

PQCDSME

  • 生産管理の目標や評価の指標

以下の7つに着目したもの。

Productivity 生産性
Quality 品質
Cost 原価
Delivery 納期
Safety 安全性
Morale 意欲
Environment
(or Ecology)
環境性

生産の4M

  • 生産管理でQCDを満たすために運用するもの
Material 原材料、部品
Machine 機械設備
Man 作業者
Method 作業方法

3S

  • 生産の合理化における基本原則
Simplification 単純化
(生産の簡略化をし生産効率を向上させる)
Standardization 標準化
(作業の容易化、原価低減を行う)
Specialization 専門化
(企業の専門性を高める)

5S

  • 職場の管理の前提となる整理、整頓、清掃、清潔、躾のこと
整理 不必要なものは捨てる
整頓 必要なものを直ぐに使えるようにする
清掃 きれいにする
清潔 整理、整頓、清掃を維持する
ルールを守る

ECRSの原則

  • 工程、作業、動作に対する改善の4原則
Eliminate 排除
Combine 結合
Rearrange 交換
Simplify 簡素化

5W1Hの原則

  • 改善活動を行うときに用いられる、what何を、whenいつ、who誰が、whereどこで、whyなぜ、howどのように、による問いかけ

安全性指標

  • 度数率、年千人率は災害の発生頻度を表し、強度率は発生した災害の大きさを表す
度数率 労働時間100万時間あたりに発生する死傷者数
$$度数率=\frac{死傷者数}{延べ実労働時間数}\times1,000,000$$
年千人率 労働者1,000人あたり1年間に発生する死傷者数
$$年千人率=\frac{年間死傷者数}{平均労働者数}\times1,000$$
強度率 労働時間1,000時間あたりの労働損失日数
$$強度率=\frac{延べ労働損失日数}{延べ実労働時間数}\times1,000$$

複数台もち作業

1人または2人以上の作業者が複数台の機械を受け持って行う作業のことで、多行程もち作業と多台もち作業がある。

多工程もち作業

  • 作業者が複数の工程を受け持つ作業のこと

工程ごとの時間のバラツキを柔軟に吸収することが可能。ただし、1人あたりの作業範囲が広くなるため多能工の育成が必要。

工程ごとの時間のバラツキを柔軟に吸収することが可能。ただし、1人あたりの作業範囲が広くなるため多能工の育成が必要。

多能工と単能工

多能工:複数の工程を作業可能
単能工:1つの工程しか作業しない

多台もち作業

  • 作業者が工程ごとに複数の機械を受け持って行う作業のとこ

作業者の受け持ち台数が多くなると機械干渉がおき作業効率が低下する。

機械干渉

1つの機械のメンテナンスを行なっている間、他の機械の稼働が停止すること。

歩留り

  • 投入された原材料の量に対し、産出された製品の量の割合

$$歩留り(\%)=\frac{製品の量}{原材料量}\times100$$

アパレル業で60%、プラスチック加工業で97%ほどと言われている。不良品の数も含む。

直行率

  • 出荷される製品のうち、不良品を除いた製品の比率

手直しを必要としない製品のみを評価するため、歩留まりよりも厳格な評価を行うことができる。

リードタイム

  • 発注されてから納入されるまでの時間。素材が準備されてから完成品になるまでの時間

一般的にリードタイムは、ある工程に着手してから工程が完了するまでの時間とされるが、JIS規格では上記のように定義される。(JIS Z 8141-1206)

生産リードタイム

  • 生産の着手時期から完了時期に至るまでの時間

段取替え

  • 次工程のための準備作業(工具の取替え、機械のメンテナンスなど)のこと

生産工程において、ロットサイズが小さいほど段取替えの回数が増え、生産性が低下する。

内段取 機械を停止して行う
外段取 機械を停止しない
シングル段取 機械の停止時間が10分未満の内段取

生産形態

生産タイミング 生産方法 品種
受注生産 個別生産
ロット生産
多品種少量
見込生産 連続生産
ロット生産
少品種多量

受注生産

  • 顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する形態

注文を受けてから生産開始する形態で、同じものを複数個必要としない大型の製品(造船・家・マンションなど)や企業の基幹システムなどがある。

見込生産

  • 生産者が市場の需要を見越して企画・設計した製品をせし、不特定な顧客を対象として市場に出荷する形態

受注する前に生産し在庫を抱えるため、需要予測の精度向上が重要となる。

個別生産

  • 個々の注文に応じて、その都度1回限りの生産を行う形態

標準化されない製品や生産に多大なコストと時間が掛かるものを生産する形態で、船舶や建造物、専用機械設備など。

ロット生産

  • 品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態
ロットサイズ

1ロットあたりの生産量。ロットサイズが小さくなるほど段取替えの頻度が増える。

連続生産

  • 同一の製品を一定期間続けて生産する形態

生産方法が標準化され、設計変更の少ない製品に適する。日用品、飲料など。

多品種少量生産

  • 多くの品種を少量ずつ生産する形態

個別生産の形態をとることが多い。

  • 中小企業が最も多く採る小回りの効く生産形態
  • 多品種を生産するため、工場内の動きは煩雑となる
  • 製品ごとの受注変動により生産設備に過不足が出る恐れがある

少品種多量生産

  • 少ない品種を大量に生産する形態

ライン生産とも呼ばれ、連続生産の形態をとることが多い。

  • 製品ごとの専用ラインを用いる単純な加工製品に用いる
  • 作業者の作業が少なく生産性が高い
  • 生産リードタイムが短い
  • 単純作業が多いため作業者の高度な育成が困難