中小企業診断士試験の口述試験で、どのような問題が出題され何を回答すればよいか内容が知りたいと思っていませんか。
口述試験は、中小企業診断士試験の最後の関門。試験官と対面で行う面接試験です。
口述試験の合格率からも、基本的に落ちることは無いと言われてい試験です。が、口頭での回答が求められる面接試験なので、何を聞かれるか気になると思います。
私もR4年度の口述試験を受けましたが、内容は壊滅的でした。何を答えればよいか分からなくなり、シドロモドロ回答ばかり。。。無事合格できましたが、発表までかなり落ち込みました。。
ここでは、そうならないための最低限必要な口述試験対策の内容を解説します。
中小企業診断士 口述試験の内容
試験日程
例年、口述試験は2次試験(筆記試験)の合格発表から10日後ほどになります。
2次試験(筆記試験)に合格していると、口述試験の試験票が送付されてきます。
試験会場と時間
試験会場は筆記試験と同じ地区に割り当てられます。
試験時間は10分間の面接となります。開始時間、集合時間は人により異なり分単位で指定されます。遅れることなく試験会場にたどり着くのが口述試験合格の第一歩です。
出題内容
口述試験の出題内容は、2次試験(筆記試験)の事例問題から出題されます。筆記試験と同じ事例企業の診断・助言を問われます。
筆記試験の問題と全く同じ内容を質問されることもあるようですが、私の場合語尾だけ変えた質問が多かったです。「強み」は何か→「弱み」は何か、といった感じ。
面接で聞かれる質問の内容は、試験官によるようです。
いずれにしろ、事例問題の内容を頭に叩き込んでおく必要があります。
中小企業診断士 口述試験の合格率
中小企業診断士の口述試験の過去の合格率は以下の通り、毎年99%以上の合格率になります。
毎年2~3名の不合格者がいますが、主に試験を欠席された方と思われます。私の壊滅的な面接結果でも合格できたことから、試験会場に時間通り行き、試験官と会話ができれば合格できる試験です。
口述試験当日の流れと試験内容
私が受験したR4年度の口述試験の当日の流れと試験内容について紹介します。
最初に言っておくと、私が過去に受けた様々な面接(就活や会社の昇給昇格などなど)の中でも最悪なダメダメな出来でした。
面接の中身はあまり参考にならないかと思います。少しでも当時の雰囲気など参考になればと思います。
自宅~会場
会場は東京で都内の大学でした。
あまり早く行っても落ち着かないので、指定の時間の30分前位に着くように会場へ向かいました。
人によって集合時間が異なるので、会場周辺は人がいっぱいでした。
服装は、特に指定はなかったと思いますが、スーツ・ネクタイ着用で行きました。なお、会場に着くとほとんどの人がスーツでした。
会場で受付~待機
会場に到着し受付を済ますと、試験順の班ごとに分けられた教室で待機します。
時間になると係りの人が呼びに来て、試験を行う教室に移動します。
待機している間も、試験順に順繰り席を移動する必要があるので、あまり落ち着いて座る時間はありませんでした。
試験の教室前でドキドキしながら順番を待ち、呼ばれたらノックして教室に入り試験開始です。
試験!
教室に入ると名前と生年月日を答え、面接がスタートします。
試験官は二人で、事例Ⅱと事例Ⅳから2問づつ質問されました。(どの事例から出題されるかは人により異なります)
申し訳ながら具体的に何を聞かれたか、ほとんど覚えていません。。
そこまで緊張していた訳ではないのですが、自分が予想していたよりも試験官が早口で、質問が長く問題を二つ続けて聞いてくるので、最初を聞き逃し考えている間に次の質問が重なり、かなり焦り軽くパニック状態になりました。。
何度も質問を聞き直してようやく回答しても、「他には?」を3回くらい繰り返し聞かれました。
他の受験者の口コミやブログを見ると、「他には?」と聞かれる場合は的を得た回答ができていないようです。最終的には合っているのかよく分からず次の質問に移りました。
私が焦ってパニックっていると、「落ち着いてゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけてくれ、面接自体は圧迫ではなく穏やかな雰囲気だったと思います。が、私はうまく答えられないことで緊張がMAXになりそれどころではなかったです。。
質問が二つ来た際は、まず最初の質問を集中して聞き逃さないようにすればよかったと、後になって思いました。
基本的に落とす試験ではないので、分からない時は「もう一度お願いします」と聞けば答えてくれます。何も喋らないで無言になってしまうのが良くないようです。
分からないときや聞き取れなかったときは、素直に「聞き取れなかったのでもう一度お願いします」と聞きましょう。私の場合、面接時間の半分はそのやり取りだったと思います。。
- 最初の質問を集中して聞き取る。最悪2つ目の質問はあとで聞き直す。
- 何を答えるべきかを確実に聞き取る(~問題点は何か?、~の施策は何か?、などなど)
- 分からない時は素直に聞く(質問は~で合ってますか?などなど)
帰宅
試験が終わるとそのまま帰宅です。
まったく手応えがないダメダメな内容で放心状態で帰宅しました。合格率が99%以上で落ちることは無いと言われていましたが、合格通知が届くまではドキドキでした。。
後日、合格通知が届き無事に合格できました。
中小企業診断士 口述試験の対策
口述試験に向けて最低限必要な対策を紹介します。
筆記試験の事例問題を暗記
口述試験は筆記試験の事例から出題されます。
何の前置きもなく、「A社の強みを教えてください」「A社の事業継承を進める上での留意点は何か」など、筆記試験の問いと同じような内容を口頭で質問されます。
なので、事例問題の内容の暗記が必要、頭に入っていないと何も答えられないです。
試験官はA社(or B社、C社、D社)について質問します。いちいち事例Ⅰ〜事例Ⅳの内容だと説明はしてくれないので、A社は事例Ⅰとして内容をインプットしましょう。
4事例がゴッチャにならないように注意が必要です。
何も見ず口頭で回答できるようにする
口述試験中は、問題用紙もノートも見ることはできません。
全て口頭で答える必要があります。
それも、質問されたらその場で即答しなければなりません。
そのため、そこまでひねった難しい問題はおそらく出ません。試験官によっては筆記試験と全く同じ問題を聞かれることもあるようなので、各事例の内容と問題とその答えまで暗記しておくのは有効です。
また、1次試験でも問われる基本的な内容(例えば、事業継承の留意点や経営戦略の基本事項など)はおさらいしておくと安心です。
体調管理
一番大事なのは体調管理です。
この時期はインフルエンザも流行るので体調管理には気を付けましょう。
口述試験は指定日時に試験会場に行くことが最重要です。
二次試験(筆記試験)は免除がありません。仮に口述試験を受けられないと筆記試験からやり直し、もしくは1次試験からやり直しとなります。
合格率は99%超えなので、確実に試験会場にたどり着くようにしましょう。
口述試験対策のセミナーを受講
私は受講しませんでしたが、予備校等で口述試験対策のセミナーが開催されます。
内容は模擬面接をしてくれます。
心配な方はこれらを受講しておくと安心かもしれません。
中小企業診断士 口述試験まとめ
口述試験までたどり着けば中小企業診断士試験の合格はあと一歩です。
試験は落ち着いて受け答えができれば確実に合格できる内容です。
筆記試験の合格発表から口述試験までは期間が短いですが、筆記試験の事例問題の内容をあらためて見直し、頭に叩き込んでおきましょう。
体調管理にだけは気を付け、最後頑張ってください!
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