[企業経営]組織変革の基本的なプロセスと阻害要因

戦略的な組織変革

組織変革の基本的なプロセスについて。

組織学習

組織の発展は、安定した漸次的進化過程と別の段階に飛躍する革新的変革過程が交互に組み合わさる

漸次的進化過程

  • 安定した段階で継続的な改善・積み重ねを行う

低次学習:既存の枠組みの中で行う修正、活動(シングルループ学習)

革新的変革過程

  • 組織が別の段階に移行する不連続な変化をする

高次学習:組織全体に影響を与える、既存の枠組みを超えた学習(ダブルループ学習)

組織変革が行えない理由

組織変革が必要にも関わらず行えない理由として、以下のような要因があげられる。

  • 変革には埋没コストが発生するため
  • 変革の必要性を認識できないため
  • 業績が悪化しても継続しようとする強い力が働くため

変革には埋没コストが伴うため

変革をする場合には、現状にとどまる限り発生しない埋没コストが発生する。このような埋没コストが変革への抵抗要因となる。

埋没コスト:
既に投資したにも関わらず回収不能なコストのこと。サンクコストとも呼ばれる。
ある新規事業に1,000万円の設備投資をしたが、赤字続きのためこの事業を中止した場合、設備投資の1,000万円は回収不能となり埋没コストとなる。この埋没コストに囚われすぎると、誤った意思決定をしてしまうことになる。

変革の必要性を認識できないため

既存のビジネスに関係のない情報は排除される傾向にある。既存のビジネスが満足のいく利益を得ている場合、今より優れたものへの探求や情報収集は疎かになる。

業績が悪化しても継続しようとする強い力が働くため

業績が悪化していても、以下のような狭視点的な考えが働き変革の妨げとなる。

  • 失敗を認める心理的コストが上昇する
  • 埋没コストの発生を恐れ、次は勝てると思い込む
  • 経験豊富なものを選択する
  • 重要な情報を過小評価してしまう

組織変革の遂行

組織変革の遂行には以下のようなプロセスが必要となる。

必要性の認識

よりリッチな情報、つまり現場の生の情報を経営者が認識する必要がある。

変革案の創造

革新的なアイディアを組織で共有する必要がある。
・各メンバーで情報の冗長性を持つ。
・暗黙知を組織的に共有する。
・新たな形式知を創造する。

暗黙知:文字や言葉で表現できない主観的な考えノウハウといった知識
形式知:文書や言葉で表現可能な客観的な知識

変革の実施と定着

変革に伴う組織内の争いへの対処が必要となる。